難治性下痢症診断の手引き
-小児難治性下痢症診断アルゴリズムとその解説-

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疾患各論1

難治性下痢症診断アルゴリズムの解説:
アルゴリズムに含まれる疾患の解説

免疫不全状態

 免疫不全状態では糞便中にウイルスまたは病原体が検出される期間(感染性のある期間)が長期に及ぶため,ウイルス性胃腸炎罹患後に下痢が遷延する場合は,原発性免疫不全症や後天性免疫不全症候群(acquired immunodeficiency syndrome:AIDS)なども考慮する必要がある.