VOICE〜先輩の声〜

小児消化器科医として、一緒に学んでいきましょう
宮田 恵理順天堂大学小児科 2010年卒

1. なぜ小児消化器を学ぼうと思ったか?

もともと消化器疾患に興味があり、小児科でも消化器病学という分野があるのを知り、勉強したいと思いました。医師4年目(入局2年目)に本学会の卒後教育セミナーに参加し、消化器・肝臓・栄養の講義とグループワークを受講し、もっと学びたいと思い、小児消化器病学を専門とすることに決めました。小児科の中で消化器は決してメジャーな領域ではありませんが、実際に学んでいくと、一般診療でも役立つことが多いと感じます。例えば、便秘症は日常診療でよく遭遇しますし、腹痛・血便などに対して苦手意識がなくなります。また、消化器疾患は栄養や免疫との関連も深く、学ぶことが多い分野だということに気がつきました。

卒後教育セミナー

2. 小児消化器医としてのキャリアアップ

小児消化器病学を専門とする上で必要なスキルとして、超音波検査、消化管内視鏡検査が挙げられるかと思います。まだまだ勉強中の身ではありますが、私はまず他施設での超音波検査研修を経験しました。勤務と並行しながら週1日の研修を2年間継続し、その後は日常診療でなるべく多くあてることを心がけました。消化管内視鏡検査は主に国立成育医療研究センター消化器科での専門研修中に経験を積みました。どちらの検査も学会主催のハンズオンセミナーには積極的に参加しました。また、関連学会で発表したり参加したりすることで、最新の知識やエキスパートの先生方と交流することができました。

3. 後輩の先生方へ

小児消化器は身近な疾患から専門的な疾患まで幅広く診療ができ、手技も習得することができます。私は現在2人の子供がいて、育児・勤務・専門研修のバランスを取るのはなかなか難しいですが、それでもひとつひとつ積み重ねていくことで、スキルアップが可能です。何より、本学会の先生方は本当に温かい先生が多く、今後キャリアサポートも増えていくと思います。少しでも興味があれば、一歩踏み出してみると世界が変わるかもしれません。是非、小児科消化器医として、一緒に学んでいきましょう。

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