ご挨拶

2026年9月25日付で、日本小児栄養消化器肝臓学会(Japanese Society for Pediatric Gastroenterology, Hepatology and Nutrition: JSPGHAN)の理事長を拝命いたしました。
本学会が何よりも大切にすべき目標は、栄養・消化器・肝臓の病気をもつこどもたちに、最新の知見に基づく質の高い医療を届け、こどもたちとご家族を笑顔にすることだと考えています。
消化管は、私たちが生きていくために必要な栄養を取り込む「入り口」です。そして、栄養はからだの成長を支えるだけでなく、こどもたちが健やかに学び、遊び、心豊かに成長していくための大切な基盤でもあります。「こどもたちの心とからだに栄養を」――この思いを、本学会の活動を通して広く届けていきたいと考えています。
本学会が取り組む疾患には、炎症性腸疾患、好酸球性消化管疾患、胆汁うっ滞症など、比較的まれで専門的な診療を要するものから、便秘症のように頻度が高く、日常生活や生活の質に大きな影響を及ぼす病態まで多岐にわたります。いずれにおいても、早期に適切な診断を行い、科学的根拠に基づく標準的な治療を届けることが重要です。引き続き診療ガイドラインの整備と普及を進めるとともに、日本のどの地域に暮らしていても必要な専門医療につながることができる体制づくり、人材育成、専門医療機関の充実に取り組んでまいります。
より良い診療を実現するためには、研究と教育の発展も欠かせません。日本から世界へ質の高い研究成果を発信し、その成果をこどもたちの診療へ還元するとともに、次世代を担う医療者・研究者を育てることも本学会の重要な使命です。また、小児内科、小児外科、消化器内科、看護師、管理栄養士、薬剤師など、多職種・多領域が互いの専門性を生かして協力し、より良い医療を実現できる学会を目指します。
さらに、小児期に発症した慢性疾患をもちながら成人期を迎える患者さんへの成人移行支援についても、新たに専門の委員会を設け、切れ目のない医療と支援の実現に取り組んでまいります。
最新の知見を、確かな医療へ。そして、こどもたちとご家族の笑顔へ。
Together for every child’s health, growth, and future.
この目標の実現に向けて、診療、研究、教育、そして多職種・多領域の連携をさらに推進し、こどもたちの健やかな成長を支える学会を目指してまいります。皆様のご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2026年9月
一般社団法人日本小児栄養消化器肝臓学会
理事長 中山 佳子
